この記事では、「これからTRPGを遊んでみたいけど、たくさん種類があってどれを選べばいいかわからない」という人へ向けて、
遊ぶTRPGを選ぶ時のポイントと、初心者におすすめしたいTRPG2選をご紹介します。
遊ぶTRPGを選ぶ時のポイント

「TRPG」で検索するといろんな種類が出てきて、
どれを選べばいいのか分からないぞ…

いくつか有名な作品を紹介するから、気になるものがあったら調べてみてね
これからTRPGを遊んでみたいという人の中には、「初心者はどのTRPGが向いてるんだろう」と悩む方もいるかもしれません。
ルールブックの中には値段が張るものもあるので、そのTRPGのシステムが自分に合うかどうかはなるべく事前に知りたいですよね。
(すでに遊びたいシステムが決まっている人は、初心者向けかどうかは気にせず遊んでみることをおすすめします!)
筆者なりに遊びたいTRPGを選ぶ時のポイントをまとめてみました。
- 好きなジャンルや世界観で探そう!
- 身近な人が遊んでいる(またはプレイヤー人口が多い)システムは遊びやすい
それぞれご説明します。
好きなジャンルや世界観で探そう!
何より、自分がそのTRPGのジャンルや世界観を好きかどうかは最も大きいポイントです。
好みの世界観で遊べるのであれば、多少ルールが複雑であっても楽しくルールブックを読むことできるでしょう。
一例として、有名どころを含むいくつかのTRPG作品を大きくジャンル分けしてみました。


気になるTRPGはありましたか?
「クトゥルフ神話TRPG」や「インセイン」、「エモクロア」などは世界観があまり固定されていないので、シナリオによってはSFや異能力バトルなど幅広いジャンルの作品もあります。
もちろん、ここで紹介しているTRPGはごく一部です。
人気のゲームやライトノベルがTRPGになった作品も多々あります。
「SF」や「スチームパンク」など、自分の好きなジャンルのキーワードで探してみるのも楽しいかもしれません!

俺は「デッドラインヒーローズ」が気になるな!
やっぱり超人ヒーローは憧れだよな~!

僕も気になるシステムがたくさんあるよ!
いろんなTRPGで遊びたいな。
公式HPでは作品や世界観の説明が載っていたり、ルールの一部やシナリオなどを見ることもできます。
ルールブックを買うかどうか迷ったら、雰囲気を掴むためにまずは公式HPを見てみるのがおすすめです。
身近な人が遊んでいる(またはプレイヤー人口が多い)システムは遊びやすい
TRPGは基本的に、一緒に遊ぶ仲間なしでは遊ぶ事ができません。
初心者が悩んでしまいがちなのが、「一緒に遊ぶ人がいない」問題です。
もし身近にTRPGを遊んでいる人がいればラッキーです!
まずはその人が遊んでいるシステムに触れてみるのをおすすめします。
TRPGは会話で物語を作るゲームなので、気心知れたメンバーで遊ぶのが最も楽しいでしょう。

僕は身近にTRPGを知っている人がいなくて大変だったな…
オンラインやオフラインのプレイヤー募集へ応募する場合、やはりプレイヤー人口の多いTRPGは募集も多いです。
また情報やツールも充実していることが多いので、その分遊びやすい環境ではあります。
日本では「クトゥルフ神話TRPG」が最もメジャーと言えるでしょう。
もし身近にすでに遊んでいる人がいない場合でも、仲のいい友達を誘って初心者同士でわいわい遊んでみるのも楽しいですよ!
そしたら流行っているかどうかは気にせず、好きなTRPGで遊ぶ事もできます♪
初心者におすすめのTRPG2選
そうは言ってもやっぱり種類が多くて悩んでしまう…という方に、筆者の経験からおすすめのTRPGをぎゅっと2本に絞ってご紹介します。
エモクロアTRPG

超常の存在《怪異》たちが巻き起こす、様々な事件に巻き込まれる主人公『共鳴者』となり、
物語を作っていくTRPG。
- ルールブックがHPに載っているので、なんと無料で遊べる!
- ルールがシンプルで覚えやすい
- 動画配信が多く、遊ぶイメージがつきやすい

ルールブックが無料!?すごいな!

これなら未経験の友達も誘いやすいよね
「エモクロアTRPG」は何と言ってもルールブックがHPに掲載されているところが特徴です。
通常ルールブックは千円前後~数千円するものが多い中で、なんと無料で読む事ができます。
企画・制作をされている方自身がTRPGプレイヤー・配信者でもあるため、オンラインセッションを想定したサポートがとても充実しています。
ルールも分かりやすく、初めてTRPGに触れる人を意識した書かれ方をしています。
シナリオや動画配信も多く、プレイヤー人口も多いため遊びやすい環境が整っています。
クトゥルフ神話TRPG
普通の日常を送っていた人々が「探索者」となり、クトルフ神話の恐怖の現象や未知の存在に立ち向かうTRPG。
- 日本で最もメジャーなTRPG!
- プレイヤー人口が多いため、シナリオも多く、情報やツールが充実している
- リプレイ作品や動画配信が多く、遊ぶイメージがつきやすい
「TRPG」というと「クトゥルフ神話TRPG」を思い浮かべる人も多いでしょう。
現在日本では最もメジャーと言えるTRPGです。
題材となっている「クトゥルフ神話」はゲームやアニメなどの元ネタになることも多いので、「クトゥルフ」や「ニャルラトホテプ」などの名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
プレイヤー人口が多いため、プレイヤー募集やシナリオ探しで困ることも少ないでしょう。
書籍や動画でのリプレイ作品(遊んだセッションを編集して、その物語を見せることに特化した作品)も多く、遊ぶイメージもつきやすいです。
ただ、初心者にとっては少しとっつきにくい要素もあります。
- ルールブックが比較的高額
- ルールがやや複雑
- 「クトゥルフ神話TRPG」と「新クトゥルフ神話TRPG」の違い
とはいえ、それぞれ解決方法もありますので順番に説明していきます!
ルールブックが比較的高額
ルールブックがやや高額な方なので、自分に合うかどうかわからない段階では買うのを躊躇してしまう人もいるかもしれません。
初心者歓迎の募集をしている中には、「ルールブック(ルルブ)未所持可」といった表記で「ルールブックを持っていなくても参加していいですよ」と言っているところもあります。
ルールブックの購入を迷っている場合は、そういった募集に応募してみるといいでしょう。
また公式HPでは、無料で主要なルールを読む事ができる「新クトゥルフ神話TRPG クイックスタート・ルール」をダウンロードすることもできます。
シンプルなシナリオなら十分遊べるので、読んでみることをおすすめします!
ルールがやや複雑
実物を見たことがある方は、そのサイズや分厚さに驚くかもしれません。
「クトゥルフ神話TRPG」は情報量がとても多く、ルールもかなり細かく記載されています。
その分リアリティのある判定ができるのですが、全て覚えるのは無理!と思うかもしれません。

ルールがたくさんあって、全部覚えられる自信ないぞ!?

安心して!全部覚えている人はほとんどいないよ(たぶん)
ルールブックの何割かは読み物や設定資料集となっており、プレイヤーとして遊ぶ分にはそこまで多くのルールを覚える必要はありません。
また、覚えていなかったとしてもセッション中に調べれば済むことなので、心配しなくても大丈夫です。
2019年にルールを全面改稿した「新クトゥルフ神話TRPG」も出版されており、そちらはより分かりやすいルールに変わっている部分もあります。
「クトゥルフ神話TRPG」と「新クトゥルフ神話TRPG」の違い
「クトゥルフ神話TRPG」には通称「6版」と呼ばれるクラシック版と、通称「7版」と呼ばれる「新クトゥルフ神話TRPG」があります。
公式では、これから始める方へは「新クトゥルフ神話TRPG」の購入をおすすめしています。
ただ、現在流行っている二次創作のシナリオには「6版(クラシック版)」のルールやデータを採用しているものがまだ多くあります。
もし遊びたいシナリオがあり、それが「6版(クラシック版)」に対応している場合はそちらを。
特にない場合は「新クトゥルフ神話TRPG」を購入するのがいいかと思います。

「新クトゥルフ神話TRPG」のルールでクラシック版のシナリオを遊ぶ方法もあるけど、
最初はそこまで考えなくて大丈夫だよ。
まとめ:好きなジャンルや遊ぶ環境で気になるTRPGを見つけてみよう!
システムの難易度やプレイヤー人口の多さより、結局は自分が好き!と思えるシステムを遊ぶのが一番楽しいと思います。
どんなルールも遊んでいるうちに慣れますし、もし周りにそのTRPGを遊んでいる人がいなければ、自分から誘って仲間にしてしまうという手もあります。
そのTRPGを知ってもらうために、未経験者に向けて「体験卓(お試しで遊んでもらうセッション)」を開催しているところもあります。
意外なシステムがハマることもあるので、積極的に活用してみてください!
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